こんにちは!レキショックです!
今回は大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の世界をもっと深く知ることができる本について紹介します。
『鎌倉殿の13人』は日本初の武家政権 鎌倉幕府を舞台に、北条義時(小栗旬)を中心に、源頼朝(大泉洋)や北条政子(小池栄子)、三浦義村(山本耕史)など、将軍家、御家人たちが血で血を洗う争いを繰り広げながら、武家の世を作っていく様子を描いた物語です。
初代将軍源頼朝の死後、鎌倉幕府は、頼朝の子たち、御家人たちの間の複雑なパワーゲームの中で、争いが争いを呼び、果てしない権力闘争が繰り広げられていきます。
その争いの中、源氏直系の将軍の血筋は途絶え、都では後鳥羽上皇が鎌倉幕府討伐の兵を挙げる中、北条義時は武家政権の命運をかけ、後鳥羽上皇との決戦に臨むこととなります。
鎌倉時代は、次々と登場人物が現れては消えていく時代です。
そんな時代を扱った大河ドラマだからこそ、登場人物、時代背景を理解しておくことで、物語を何倍も楽しむことができます。
今回は、時代小説、NHK公式書籍などの中から、おすすめの書籍厳選9選を紹介します。
時代小説のおすすめ4選
修羅の都 伊東潤(著)
『修羅の都』は「武士の世を創る」ために手を携えて覇業へと邁進する源頼朝と北条政子の姿を北条政子の視点から描いた小説です。
平家討伐から奥州藤原氏との戦い、朝廷との駆け引きまで、「武士の世」の成立のために、家族を捨ててまで鎌倉幕府の成立に全てを捧げる2人の姿が描かれています。
鎌倉幕府の公式書『吾妻鏡』の不明瞭な部分、欠落部分を独自の視点から解釈して描いているので、鎌倉時代のイメージがガラッと変わる一冊になっています。
本書で描かれている晩年の頼朝に隠された謎を読めば、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』をもっと楽しめるはずです。
大河ドラマの俳優たちを頭で思い浮かべながら本書を読めば、もう一つの大河ドラマを見ているような気分になれる、そんな一冊になっています。
夜叉の都 伊東潤(著)
『夜叉の都』は源頼朝の死後、跡を継いだ2代将軍源頼家、3代将軍源実朝の代の鎌倉幕府を描いた、『修羅の都』の後の時代の小説になります。
『武士の世』を守るために、北条政子が北条義時と手を組んで、『夜叉』のような非情な手段を用いて多くの政敵を滅ぼしていく姿が描かれています。
『武士の世』の確立のためにはここまで非情にならなければならないのか、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の今後の展開が予測できてしまうような小説になっています。
『修羅の都』を読んだ方なら、ぜひ読むべき一冊です。
炎環 永井路子(著)
『炎環』は永井路子さんによる鎌倉幕府成立期を描いた小説で、永井路子さんはこの小説で直木賞を受賞しています。
京都の権力の圧迫を受けながら、死にものぐるいで武士の世を創るために力をつけていく鎌倉武士の生き様を描いた小説です。
阿野全成、梶原景時、阿波局、北条義時の4人の視点から、権力争いの様子が描かれており、それぞれの立場が複雑に絡み合っていく様子が描かれています。
1964年に刊行された本で、血で血を洗う鎌倉時代を見事に描ききった名著となっています。
実朝の首 葉室麟(著)
『実朝の首』は3代将軍源実朝が、2代将軍源頼家の子、公暁に暗殺された時から、源氏とは関係ない公家将軍誕生の秘密を紐解く小説です。
源実朝の死によって、源頼朝以来の源氏直系の血筋は絶えることとなり、鎌倉幕府は滅亡の危機に立たされます。
将軍実朝の首は、史実では公暁によって持ち去られ、後に胴体とは別の場所に埋葬されており、本書はこの首を巡るミステリー小説のような構成になっています。
しかし実際は、執権であった北条氏は、京都の摂関家から、九条頼経を将軍に迎え、幕府は引き続き続いていくこととなります。
源氏直系の血は絶えたのに、なぜ幕府は何事もなかったように続いていったのか、鎌倉時代を学んだ人なら誰でも一度は持ったことがあるであろうこの疑問に、一つのアンサーを与えてくれるような小説になっています。
資料、関連本のおすすめ2冊
図説 鎌倉幕府 田中大喜(編)
『図説 鎌倉幕府』は複雑な鎌倉幕府の歴史を豊富な資料で図解した一冊です。
鎌倉幕府が関東の一地方政権から史上初の武家政権にいたるまで。
さらに、承久の乱、元寇を経て、後醍醐天皇による倒幕運動の結果鎌倉幕府が滅亡するまでを詳しく解説しています。
学校では習ったけどもう忘れてしまったという方におすすめの本です。
この一冊で大河ドラマの複雑な人間関係がより理解しやすくなります。
編著者の田中大喜氏は、国立歴史民俗博物館の准教授を務められおり、日本中世史研究の第一人者の方です。
本書にも最新の研究成果が多数取り上げられており、従来の鎌倉時代の認識を改めるきっかけになる一冊になっています。
執権義時に消された13人 闘争と粛清で読む「承久の乱」前史 榎本秋(著)
『執権義時に消された13人 闘争と粛清で読む「承久の乱」前史』は北条時政、北条義時親子の幕府内での暗躍を紹介する本です。
北条義時は父の時政とともに梶原景時や2代将軍源頼家など、政敵を次々と排除し、北条氏を幕府の実力者へと押し上げていきます。
義時はついに父である北条時政すら幕府から追放し、承久の乱で後鳥羽上皇さえも排除することに成功します。
しかし、義時は自身の権力向上だけを狙っていたわけではなく、その行動の裏には常に武士の世を作りたいという思いがあったのだと改めて思い知らされる一冊になっています。
血で血を洗う権力争いを勝ち抜いた北条義時の戦いの全てを網羅しているので、大河ドラマでの義時の今後の活躍を予習したい方におすすめの一冊です。
ムック本、NHK公式ガイドブックのおすすめ3選
鎌倉殿の13人 前編(NHK大河ドラマ・ガイド) 三谷幸喜(著)
登場人物の紹介はもちろん、北条義時を演じる小栗旬さんと源頼朝演じる大泉洋さんの対談をはじめ、出演者たちのインタビューも多数掲載されています。
俳優さんたちが、血まなぐさい鎌倉時代の登場人物たちを演じるにあたって、どのような思いを持っているのか、一人ひとりの考えがとても良くわかります。
時代背景が分かる読み物の紹介や舞台となった地の紹介など、盛りだくさんの一冊となっています。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を楽しむためには欠かせない一冊です。
NHK 2022大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 THE BOOK 東京ニュース通信社(著)
2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の完全ガイドブックです。
三谷幸喜さんのインタビューから、小栗旬さん、新垣結衣さん、菅田将暉さん、小池栄子さん、大泉洋さんのグラビア&インタビューのほか、
豪華キャスト陣のインタビューも掲載されています。
資料に基づいた史実としての鎌倉時代ガイドをはじめ、大河ドラマゆかりの地の観光ガイドなども紹介しており、聖地巡りをしたい方にもおすすめの一冊になっています。
網羅性では、こちらの方がおすすめかもしれません。
大河ドラマ 鎌倉殿の13人 北条義時とその時代 田中大喜(監修)
『図説 鎌倉幕府』の編著者であり、国立歴史民俗博物館の准教授を務められている田中大喜さんが監修されているムック本です。
ドラマの名場面ギャラリーに加え、登場人物の複雑な人間関係を図解でわかりやすく紹介している一冊になっています。
特に、ドラマの名場面に対して、最新の研究成果をもとに史実はどうなっていたのかを詳しく解説しているので、より大河ドラマを理解しやすくなること間違いなしです。
歴史好きにKindle Unlimitedがおすすめな理由
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歴史好きにとって嬉しいのが、読み放題の中に時代小説がたくさん含まれていることです。
本記事でも紹介した伊東潤さんの小説をはじめ、様々な時代の小説が揃っています。
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